2012年01月29日

経産省がバイオ燃料リッター40円に!(15年の目標)

現在、原油高を反映してガソリンの価格が高騰しています。都内ではリッター130円〜150円といったところでしょうか。それにしても高いですね。これを一気にリッター40円をめざす、といううれしくも勇ましい目標を経産省が掲げました。

現在のバイオ燃料のコストは、リッター160円程度だそうです。これをガソリンの市場価格にあわせるカタチで試験販売が開始されました。まだ、ガソリンの方が安いのですね。差額は当然、税金で補填されています。

このバイオ燃料のコストを2015年までに1/4にしようという計画などを含めた「次世代自動車・燃料イニシアチブ」が発表されました。

この計画によれば、2030年までに石油への依存を8割程度まで削減し、バイオ燃料の本格的な実用化以外に、ガソリン車より燃費が良いディーゼル車の普及、IT技術を駆使して都市部の平均走行速度を2倍に引き上げる、家庭のコンセントで充電できる「プラグインハイブリッド車」、現行ガソリン車みの価格で買える燃料電池車など、かなり思い切った(というか本当に実現可能か疑わしい)技術革新を盛り込んだ夢のビジョンです。

燃料電池車って水素で走る排気ガス・ゼロの車ですが、現状1台1億円ほどかかっています。水素ガスのステーションもありません。燃料電池って、小型の化学プラントです。水素ガスステーションの設置も含めて、要するにものすごい投資が必要で、巨額の資金が動きます。まずは、今年度から5年間で関連予算約2000億円がつくそうです。

まずは車の量を減らすこと、ガソリンそのものの消費を減らすことが先にあるべきなのですが、これでまた、車も社会のインフラも大きく変化して、自動車業界と石油業界は潤いそうですね。都市部の道路の高速化で電機・土木関連業界も儲かりそうです。株、買っとくか・・・

環境問題は待ったなしで先に進んでいきます。本当に待ったなし、なのでしょうか。石油を使わないで、カタチを変えて食品であるサトウキビやとうもろこしを使ってまで車を走らせなければならない本当の理由ってなんでしょう。流されないようにだけいたしましょう。
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バイオエタノールの増産が熱帯雨林を破壊

バイオエタノール、バイオディーゼルの世界的な需要が急増しています。石化燃料である石油が底をつきかけ、原油価格が高騰しています。このため、バイオエタノールの割安感が増大しています。

中近東の油田では最近、水がたくさん出ているそうです。これは比重の関係で水は油の下、すなわち油田の底に沈殿しているのですが、その水が出だしたということは、本当に石油が底をつき始めたというしるしです。

さらに、バイオエタノールの優れている点は、原料となるサトウキビやトウモロコシが、成長過程で光合成を行うために二酸化炭素を吸収し、酸素を放出してくれるため、地球規模での二酸化炭素増加にならないという点です。

日米ではハイブリッド車がもてはやされていますが、欧州ではこれをまったくとりあわず、環境の決め手はディーゼル車と宣言しているのも、このあたりの事情が関係しているようです。ちなみに日本は石原東京都知事のディーゼル狩りのため、軽油を使うディーゼル車は片身のせまい思いをしています。

さて、ところがバイオエタノールがビジネスとして有望だということになると、サトウキビなどの作付面積が急激に拡大しています。当然のことでしょう。ブラジルは現在、年約1600万キロリットルを生産しています。このうち、輸出されているのが約250万キロリットル。これをブラジル政府は20年までに倍増する(05年比)と発表しました。

サトウキビの増産のためには、当然、作付面積を増やす必要があります。世界最大の熱帯サバンナ地帯のジャングルが焼き払われ、サトウキビ畑に転換されます。この地域は、16万種にも及ぶ動植物が生息する生物の宝庫なのです。アマゾン流域も開発が進むのは時間の問題です。

これは南米だけの問題ではありません。アジアでもバイオディーゼルの原料となるパーム油を採取するアブラヤシの作付を増やすため、熱帯雨林の伐採が進んでいます。

さらには、本来食料や家畜の飼料となるべきサトウキビやトウモロコシが燃料に回るため、飢えに苦しむ人があるのに車に穀物を食べさせるのか、という指摘もあります。現に油脂の値上げでさまざまな加工食品の値上げが始まりました。

ペットボトルの分別回収・再生で、かえってペットボトルの生産はうなぎのぼりです。回収し再生することが人々の意識を変え、免罪符を与えたかのようです。しかし、ペットボトルに再生されるのは全体の1%にすぎません。大半は焼却炉で他のゴミと再度混ぜ合わされ、燃やされているのが実態です。

まずは石化燃料の使用を減らしてこそのバイオエタノールへの置換でしょう。目的を見失い、プロセスが新たな目的となる、今回のバイオエタノールの取組みがそうならないよう見守る必要があります。
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日本メーカ、ブラジルにエタノール車投入

バイオエタノールがどれほど世界的視野で見ると実用レベルかを示すニュースをご紹介します。本日(5月27日)のM紙の経済面で報道されました。

日本ではまだ、首都圏の50のサービスステーションで販売が始まったばかりのバイオガソリンですが、バイオガソリンの先進国ブラジルでは、すでに自動車全体の15%がエタノールで走っています。ガソリンにわずかなバイオETBEを混ぜた"バイオガソリン"ではなく、サトウキビやとうもろこしから生成した"バイオエタノール"そのものです。

25日、トヨタ自動車はエタノール100%の燃料にも対応する「フレックス燃料車」仕様のカローラをブラジルで発売しました。ホンダもすでに昨年11月より、現地で同仕様のシビック、フィットを販売しています。

三菱自動車もパジェロイオを6月に販売を開始します。日産自動車だけが大幅に出遅れており、09年度中の発売を計画しているとか。日産はグローバルで見ても元気がないですね。新技術の開発を怠り、コストダウンとリストラを繰り返したつけでしょうか。

"バイオ燃料"と呼ばれたり、"バイオガソリン"と呼ばれたり、"バイオエタノール"と呼ばれたりします。違いが分かりますか? 
日本で販売されている自動車はエタノール100%燃料に対応できておらず、ガソリンに似せた"バイオガソリン"を普及させようとしています。"バイオ燃料"は、"バイオエタノール"も合成燃料である"バイオガソリン"も含む総称ですね。

ブラジルはとうもろこしが特産品で、バイオエタノールの生産に熱心です。今やブラジルでの新車販売の約80%がフレックス燃料車だそうです。ブラジルのバイオエタノール車を引っ張ってきたのは欧州車です。

エタノール100%燃料のコストは、ガソリンの半分くらい。ですからアメリカやヨーロッパでもバイオエタノールの需要は高まってきています。続々と自国での製造工場の建設が始まっています。こうした世界需要をにらみ、ブラジルはバイオエタノールを戦略的に世界へ輸出拡大しようと目論んでいます。

日本は大丈夫なの? アサヒビールが沖縄・伊江島で、九州沖縄農業研究センターと共同で、国産で安いバイオエタノールを作る実験を始めました。
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バイオガソリンの販売開始!

2007年4月27日(金)、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)50箇所の給油所で、バイオETBEを配合したレギュラーガソリン「バイオガソリン」の販売を開始しました。これは経済産業省の「平成19年度バイオマス由来燃料導入事業」の補助事業として行われるもので、石油業界は補助金、すなわち税金の投入を受けての試験販売なのです。

ところで、バイオETBEとは植物由来のバイオエタノールと、石油系ガスのひとつであるイソブテンを合成したものです。このバイオETBEをガソリン(今回はレギュラーのみ)に配合したものがバイオガソリンです。

バイオガソリンの主原料であるバイオエタノールは、サトウキビやトウモロコシから作られます。エタノールとはエチル・アルコールのことです。バイオエタノールで車を走らせる取組みはブラジルが進んでいて、すでに自動車全体の15%がエタノールで走っているそうです。

サトウキビで車が走らせられる、ということで、バイオエタノールは環境にやさしく、コストもガソリンの半分だといわれています。

米国や欧州でもバイオエタノールの需要が高まる中、日本での取組みはたいへん遅れていました。まだ、日本のバイオETBE配合ガソリンのコストは、ガソリンを上回っているそうですが、この時期に税金を投入してまで小規模な試験販売が始まったのは、日本のメンツが大きいようです。

日本は京都議定書の議長国でした。このとき批准した温室効果ガスの削減目標に向けて、日本政府は石油業界に協力を求めたのが今回のバイオガソリン(バイオETBE配合)の試験販売です。

一方で、バイオエタノールの需要拡大が、熱帯雨林を伐採させ、サトウキビ畑へも転換を加速させ、食料や家畜の飼料となるとうもろこしが燃料に回ってしまうため、コーンの価格を押し上げています。この結果、キューピーが何十年も据え置いてきたマヨネーズを値上げしたのは記憶に新しいですね。

では、このバイオエタノールがいわれているような環境問題解決のエースなのか、検証していきましょう。
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